2003年2月22日、28日 
モーツァルト作曲『魔笛』演奏会形式公演
パミーナ役)


Werkstatt Schulmusik
Solisten aus den Gesangsklassen, Hochschulchor
Schulmusik-Orchester
Leitung: Studierende der Klasse Prof. Christoph Adt
Moderation: Kilian Sprau

WOLFGANG AMADEUS MOZART "Die Zauberfloete"
Samstag, 22.2
19.00 Uhr
Grossmehring (Ingolstadt)
7 Euro / erm. 5 Euro

Benefizkonzert
WOLFGANG AMADEUS MOZART "Die Zauberfloete"

Freitag, 28.2
19.30 Uhr
Schlossberghalle Starnberg
7 Euro / erm. 5 Euro


音大で伴奏員をしている外川千帆さんの勧めで、前年の9月にこの公演の為のオーディションを受けました。パミーナで受けた人は思っていたよりも多かったのですが、無事合格して、12月からの練習に参加することになりました。ですが、12月は皆さんもご存じのように『ヘンゼルとグレーテル』の公演があったので練習に参加せず、1月から参加しました。

この公演は、音大の音楽教育学科主催の、音楽教育学科の学生の為のもので、国家試験を受ける前に指揮やオーケストラ、合唱の実践をするために教授が公開演奏会をお膳立てしているというものでした。ですから指揮もオケも合唱もすべて音楽教育学科の学生です。オケと合唱はそれだけでは足りないので、助っ人としてフィルハーモニー合唱団の方達や音大の先生などが参加していました。

私たちソロ歌手もいわば助っ人の様なもので、練習の時に注意されるのは主に指揮者をしている学生やオケの学生でした。歌手は自分で勉強してきてね、という感じです。私は一通り勉強したことがある曲ではあったので、その点は問題ありませんでした。練習の回数はそれほど無く、台詞の練習は個人的に発音法の先生の所に行ってやる、という状態だったので、本番がどんな風に公演されるのか、ゲネプロまでよく分からないという状況でした。

演奏会風景この公演の変わったところは、指揮者が番号ごとに入れ替わり、一曲のオペラを10人の指揮者で演奏することです。聴衆が曲の終わりに拍手している隙に指揮者が入れ替わり、次の曲を演奏し始めます。指揮者が変わり、演奏のテンポや雰囲気もかなり変わってしまうのを防ぐ為、オケは教授が指定した演奏テンポなどをかなり練習させられていました。確かにそうしないとまとまりのない公演になってしまいますから。

この公演は全4回ありましたが、そのうち2回を歌いました。1回目の公演でパミーナのアリアを振った学生は、私にテンポを訊いてきたので本番はだいたいそのテンポで演奏できたのですが、2回目の公演で振った他の学生は、すごくゆっくりのテンポだったので(ゲネプロの時にテンポを指示したけれども本番もかなりゆっくりでした)、息継ぎがかなりきつかったのですが、その時に聴きにきてくれていた友人曰く、悲しみがすごく伝わってきてゆっくりのテンポが却って良かったとのことでした。

また、1回目の公演をした街はオペラ公演が初めてとのことで、演奏前に市長の挨拶があったりして、会場は満員。会場が街の多目的ホールだったからか響きもあまりないところだったので、歌うのがきついかと思われたのですが、会場にはちゃんと聞こえていたようです。公演の前後に街の有志による食事が振る舞われ、アットホームな公演でした。

演奏会風景本番では解説者が話を進めながら、その合間に歌と台詞が半分演技付きで演奏され、見ている人には話がわかりやすく面白い公演だったようです。この公演は時間の関係で全曲ではなく、抜粋でした。とはいえ、3分の2くらいの曲は演奏されていたので休憩入れて2時間くらいかかっていました。

2回目はミュンヘンから近郊電車を使って行ける、シュタルンベルクでしたので、友人が聴きにきてくれました。こちらは前回よりは狭いホールでしたが、それでも400人くらいは入っていたようです。この日の公演前に、パパゲーノが前回の公演の新聞批評を見せてくれました。出来ればコピーしたかったのですが。だいたい「パミーナ役の日本人は素晴らしかった。良く通る広がりのある声で感情を込めて歌っていた。」というような事が書かれていました。

この時も公演の前に簡単な食事が振る舞われました。この時は夜の女王役が風邪で代役になったりしましたが、公演自体は成功のうちに終了し、来てくれた友人と一緒に帰りました。もしかするとこちらの新聞批評もあったのかもしれませんが、何しろ地方紙 に載るので残念ながらミュンヘンでは手に入りませんでした。

指揮をしていた数十人の学生は今年の秋に音楽教師の国家試験を受けるはずです。今回の経験は彼らにとって試験前の良い経験になったことでしょう。